義母との初対面
毒父と義母はスナック(フィリピンパブかも)で出会ったらしい。
ある日突然「お付き合いしてる人がいる、紹介したいんだけど」とか
言われた気がする。
聞いた時は、やっと毎日毒父に警戒しなくて良くなるかもって喜びがあった。
じゃあいつ会う?って話をしたら 今、玄関の前にいると。
初めて会った印象はスーツ姿で目が大きくて小さくて痩せてる女性。
ハキハキした元気な声で笑顔だった。
暴力振るうし、子供に猥褻なことする人のどこに惹かれたんだろうと不思議だった。
最後の出会いのチャンスだったかもしれないから猫を被ってたんだろうね。
後から知った事だが
初対面の時、私から何も挨拶がなかったのが気に入らなかったらしい。
義母にも息子さんが二人いて、先に息子さんに紹介した。
その時、息子さんは「母をよろしくお願いします」と挨拶した。
私の時には「よろしくお願いします」の言葉がなかったのがお気に召さなかったと。
それは申し訳なかったなって思う。
言い訳させてもらうと、向こうは常識ある普通の家庭で
姉と毒父の3人暮らしのこっちは無表情で会話も無い「家族」の機能はしてなくて。
初対面の義母にも無表情で一礼しただけだったかも。
その後、義母がこっちに来て3人で暮ら始める。
たまに出た義母の愚痴の情報だと
私より先に姉に再婚する報告をしに、姉の住むところまで二人で行ったらしい。
その時姉が義母に言った言葉。
「父の財産目当てですか?」
「老後の世話は私がしますから」
姉がそんな事本当に言ったの?って正直思った。
家が貧乏ってことは分かっているはず。
月末には私と姉を連れ親戚に金を借りに行く程の貧困だった。財産なんかあるわけない。毎晩喧嘩して嫌っていた毒父の老後の面倒なんか見るはずない。
漫画やドラマとかで見る
再婚相手に向かって警戒心むき出しの、
素直になれない子供のセリフみたいだなぁって思った。
毒父に暴力振るわれたこと、許せないし大嫌いだろうに
なんでそんな事言ったんだろう。
それは今でも謎。